済南鮮湯包で少し余力を残しておきたかったのは、グレイスリーホテル台北までの帰り道、ここの豆花を食べて帰りたかったから。
雹仔豆花へのアクセス
雹仔豆花の読み方は「バオザイドウホァ」
場所は忠孝新生駅2番出口から徒歩約2分。
お店のある路地はカフェに食堂にとなんだか気になるお店が連なるストリート。
どこも4~5階建ての台湾ではよくある集合住宅の1階がお店になっている。
Hanakoの表紙になった店
この辺り、お洒落カフェはそこら中にあるのだが、豆花のような伝統系スイーツの専門店は意外と見つけられなかったりする。なのでこの場所にこうしていつでも気軽に食べられる豆花のお店があるのはとても貴重なことでもあるのだ。
オープンは3年前の2021年。
お店はとても小さいけれど、お洒落さと可愛らしさが漂っていて、歩いていてもパッと目を引く存在感がある。
ちなみに昨年末に発売されたHanakoの表紙はこの店である。
店内はカウンターのみで10人くらいまで座ることができる。
台湾の古い建物の床によく使われているテラゾー(磨石子)が床だけではなく、カウンターにも使われていて、レトロな雰囲気。カウンター後ろの棚のディスプレイなどもさりげなく可愛い。
こんなお店なのでみな食べ終わったらすぐに退店していくので回転数は悪くない。
いつ行っても座れなかったことはなかったけれど、次から次とお客さんが途切れることはない人気の店だ。
メニューとオーダー
オーダーは店頭で口頭注文。
オーダーシートや写真メニューなどは見当たらず。
トッピングも目の前にないので指差しでの注文は難しそうだ。
メニューは豆花のほか夏はかき氷に冬は焼仙草とおしるこ的な紅豆湯。
豆花の場合はトッピングが1~3種類から選べ、数によって料金が変わる。
トッピングは
- 花生(ピーナッツ)
- 粉圓(タピオカ)
- 芋圓(芋団子)
- 紅豆(小豆)
- 仙草凍(仙草ゼリー)
さらに生姜汁を加えたい場合は+5元、シロップを無糖豆乳にしたい場合は+10元となっている。
芋圓と花生をオーダーするも芋圓は品切れとのこと。
それならと花生と紅豆の2種類で注文をした。
鹽滷とはにがりのこと
ここの豆花の正式な名称は「鹽滷豆花」。
鹽滷とはにがりのことで、伝統的な台湾の豆花は食用石膏で固めていることが多いのだけれど近頃は多種多様。ここは名前の通りにがりで固めているのが特徴である。
ということはまさに豆腐なのではとはじめは思ったのだけれど、やはり豆腐ともちょっと違って、口当たりはとろりとクリーミー。すくっただけでほろほろと崩れていく繊細さもある。
そして、他の店では味わったことのない塩気を豆花から感じるのも特徴だろう。
香ばしい風味のシロップとのコントラストが優しくも鮮やか。
この塩気、もしかしたら好き嫌いが分かれるかとも思うが、やはりこの辺りに来れば食べたくなる豆花なのは間違いないし、押さえておきたい店のひとつだ。
大豆も台湾では輸入大豆を使っているところがほとんどだが、ここでは台湾産の大豆を使っているとのこと。それを知るとまたこの1杯への情熱が伝わってくる。
そして食べ進めていくうちに気が付いてしまったことがひとつ。
ピーナッツが入っていなかった……。
そういえばお会計でも60元しか払っていなかったし、伝わっていなかったのだろう。
だいぶ食べ進めていたので、いまさら感もたっぷりだったためそのまま食べ続けた。
食べると心に決めていた豆花を食べたいときに食べられただけでもう満足である。
雹仔豆花 基本情報
住所:台北市中正區臨沂街27巷9-4號
電話:+886900771131
営業時間:11:30~21:00
FB:https://www.facebook.com/profile.php?id=100065044600736