【台湾カフェ巡り】#7 日本統治時代建築のリノベカフェ「HAUSINC 1035」~台中中區~
台中駅前エリアにあるホテル『1969 ブルースカイホテル (BlueSky Hotel)』に宿泊した際、まずはホテルに荷物を預かってもらおうと、チェックインの時間よりも早めにホテルに訪れました。
その際、ホテルの目の前に機会があれば行ってみたいと思っていた、台中で話題のお洒落リノベカフェ『HAUSINC 1035』があるということに気が付き、遅めのランチをここでいただくことに。
HAUSINC 1035と1035 collab
カフェHAUSINC 1035があるこの建物は、日本統治時代の1916年に建築されたもので、当時は鈴木耳鼻咽喉科醫院という病院だったそう。
カフェ以外にも、この建物のリノベーションを手掛けたSYDRO李預萍建築師事務所、アートギャラリーのGFG design & art、ベーカリーの小麥過敏が施設内で営業している複合施設となっていて、この場所は「1035 collab」と呼ばれています。
入口正面にある白い看板は指で「1035」と表したイラストが描かれているのですが、これもとても個性的。
そして、そもそも1035とはどんな意味があるのだろうというのも調べてみると、やはり建物にまつわるストーリーがありました。これは記事の最後に。
カフェはさすがとしか言いようのない、素敵な空間。
統治時代に建てられたモダンな建物の魅力を活かしつつ、洗練されたお洒落さを融合させたデザインとずっとのんびりしていたくなる居心地の良さ。
HAUSINC 1035はもともと台中北区にある人気カフェ「HAUSINC CAFE」の2号店。
コーヒーだけではなく、フードもしっかり美味しくて、台中を訪れるたびに通いたくなるようなカフェです。
HAUSINC 1035の店内
店内の雰囲気はこのような感じです。
1階はテイクアウトのみで、カフェは2階に。
店内は想像以上に広々。
天井が高く、テーブルの間隔も広めなのでとても落ち着きます。
土日は予約が確実かと思いますが、訪れた平日の昼過ぎの時間帯は他にほとんどお客さんもおらずに貸し切り状態。ゆったり寛ぐことが出来ました。
オーダーは前方のカウンターで。
向かって左側にある棚にはコーヒー豆や雑貨などの物販コーナーに。
カトラリーやお水などはセルフで用意します。
2階にはこのような席もありました。
メニュー&美味しいラテとブランチプレート
メニューはドリンクがラテをはじめとしたエスプレッソドリンク、種類豊富な豆からお好みのものを選んで淹れてもらうハンドドリップコーヒー、お茶を含むソフトドリンク、そのほかボトルでのワインの提供なども。
フード類は10~14時までがブランチプレートの提供、それ以降はキッシュやホットドックなどの軽食、デザートは終日提供でスコーンやプリン、ティラミス、バスクチーズケーキなど7種類ほどが用意されていました。
今回注文したのはまずノーマルなカフェラテ(原味拿鐵)160元
エスプレッソに使用するコーヒー豆を選ぶことができ、ミディアムライトローストは「鈴蘭」、ミディアムダークローストは「鈴木」という、この建物にルーツを持つ名前が付けられています。
見た目から美しいカフェラテ。カップもお洒落です。
ブランチメニューからアボカドと豆腐のサンドイッチとスクランブルエッグのプレート(酪梨豆腐歐式麵包佐嫩蛋)340元をオーダー。卵と乳製品を含むラクトオボベジタリアン対応のメニューです。
サラダのドレッシングは3種類から選べ、胡麻ドレッシング、ヨーグルトソース、パッションフルーツと金柑んのソースがメニューに記載されていました。
こちらも届いたときに、思わず「美味しそう!」と声が出てしまうような美しい盛り付け。
こういうところからもこのカフェのレベルの高さを感じます。
アボカドの下にはソースで和えた豆腐が入っているのですが、味付けもしっかり目で食べ応えあり。ドレッシングはパッションフルーツと金柑をセレクト。
とても美味しい一皿でした。
1階のテイクアウトとヴィーガンベーカリー小麥過敏
カフェを出た後は、建物内を少し見学。
まずは1階のテイクアウトのお店へ。
注文はこちらで。お土産にもよさそうなドリップパックも販売していました。
ここは病院だった時には受付だったのかな。そんな雰囲気ですよね。
奥にも入れるようになっていて、おそらくドリンクの受け取りはこちら。
エスプレッソマシンが鎮座していて大きな窓の窓飾りやタイルの感じが味わいがあります。
記念スタンプも押せるみたい。
さらに奥にも行けるようになっていて、こちらにもドリップパックやロゴ入りのマグなどのグッズが販売していました。
そして、一旦外に出て、奥の方へ進んでいくと、中庭のようなエリアがあり
大きな看板などは出ていないのですが、パン屋さんヘはこちらから。
中に入ると美味しそうなパンがずらりと並んでいました。
すごく開放的なスペースで、製造している様子も見られます。
ちなみに小麥過敏とは「小麦アレルギー」という意味。
実際にこちらのシェフは小麦アレルギーで、グルテンフリーや卵やミルクを使用していないヴィーガン対応のパンなどを作っているそうです。
まるで隠れ家のような素敵なパン屋さん。
コーヒーと一緒にテイクアウトして楽しむのもいいですね。
最後に
そうそう、1035の由来です。
これは鈴木耳鼻咽喉科醫院が使用していた電話番号とのことで、当時は「電話一零三五番」と木製の看板に書かれたものが掲げられていたそうです。
リノベーションが上手な台湾。
この建物も、かつてのストーリーを大切にしながら、多くの人が訪れたくなるような空間へと生まれ変わっていました。
カフェ好きや建築好きな方におすすめしたい素敵な場所です。
HAUSINC 1035(1035 collab) 基本情報
住所:台中市中區市府路 75 號
電話:+886422231035
営業時間:10:00~17:30
予約サイト:https://inline.app/booking/-NY6K_VLk-VcZdS5kc21:inline-live-3
Instagram:@hausinc_cafe @tenthirtyfive_collab
📍https://maps.app.goo.gl/nqxLHsFHKuGc132D6
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