台湾のアートロードトリップに出発! 「2023年第二回ロマンチック台三線芸術祭」開催中

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ロマンチック台三線芸術
プレスリリース

「2023年第二回ロマンチック台三線芸術祭」は8月27日まで開催中!

テーマは客家語で「彩りが多く美しい」という意味のFalabidbog(ファラビボ)。 
芸術祭を通じ伝統的な客家のイメージを覆します!

客家委員会が主催し、台湾5県市、150kmにおよぶ台湾最大の芸術祭「2023第二回ロマンチック台三線芸術祭」が、6月24日から8月27日まで開催されています。「Falabidbog(ファラビボ、客家語で「彩りが多く美しい」という意味)をテーマに、「アート」、「デザイン」、「飲食」という3ジャンルにおいてプロジェクトが展開されています。国内外55組のアーティストや21組のデザインチームが91のアート作品を制作。台三線地域の客家飲食店65軒の35の新・客家グルメも堪能できます。また旅行者向けに4つの無料シャトルバス路線を設け、60以上の芸術祭ミニツアーも企画されています。

台三線の旅は、客家、先住民族、閩南(ミンナン)、日本の文化が融合したユニークなものとなっており、台湾のディープで多様な文化を体験できます。

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芸術とイノベーションを通じ、台三線は「故郷を離れる道」から「故郷に帰る道」へ

蔡英文総統が「2023第二回ロマンチック台三線芸術祭」の開幕式に出席し、台湾で最長・最大の芸術祭の開幕を宣言しました。蔡総統は、「芸術祭の開催、多くの客家人が暮らす客家三六九(台三線、六堆、台九線)地域および客家文化芸術の復興まで、政府は国家レベルのパワーとリソースを駆使し、客家の言語、文化、産業を成長させ、客家の全面的な発展を推進してきました。ロマンチック台三線芸術祭は重要な国家政策であり、最も温かみのある、琴線に触れる、文化的感度の高いプロジェクトです。芸術とイノベーションを通じ文化を現地の文化産業へ昇華させ、『故郷を離れる道』から『故郷に帰る道』へ変化させました。」と述べました。

蔡英文総統が華山1914文創園区での開幕式に出席。高さ9mの3Dメインビジュアルが登場しました。©️ロマンチック台三線芸術祭
今回は台三線に3つの展示エリアが設けられています。サービスセンター、休日情報ステーションをそれぞれ3ヵ所設置。台三線へ出発する前に、全体像を把握するため台北での展示をご覧になるのもおすすめです。©️ロマンチック台三線芸術祭

見どころ1:台三線に現れた動物の大型アート、台三線エリアの動物保護問題を訴えています

展示テーマは「浅山を歩く人々」です。チーフキュレーターの林怡華氏は、港千尋氏、馮馨氏、鄒婷氏の3人のキュレーターとともに、「浅山の生態」、「エスニックの織り成すもの」、「流動する記憶」、「世界の細道」などのサブテーマを設け、「私たちは皆同じ道を歩いている」という意味を表現しています。芸術祭には、台湾、日本、アメリカ、オーストラリア、アルゼンチン、フィリピン、ウクライナの7カ国から55組のアーティストが参加し、台三線の文化や歴史を知ることができる立体的で豊かな表現による作品を制作しています。陳湘馥氏の『眠れる少年』や廖建忠氏の『望鄉』は、開発に起因する野生動物の苦境を表現しており、動物保護問題への意識を喚起しています。

A-A10|新竹(シンジュー)横山(ホンシャン)|陳湘馥『眠れる少年』2023年
落羽松林と客家の人々が信仰する土地神を祀る伯公廟を背景に休耕地で休む巨大な煌めくセンザンコウが、訪れる人々を迎えます。©️ロマンチック台三線芸術祭, 藤木植人, 山冶計画  撮影:徐詠倫
B-A37|苗栗(ミャオリー)公館(ゴングァン)客家(ハッカ)文学ガーデン|廖建忠『望郷』2023年
ワイヤーで作られた石虎(タイワンヤマネコ)は山林に隠れているように見えます。日没後は微かに発光し、山野の美しい精霊が家に帰る道を示しているかのようです。©️ロマンチック台三線芸術祭, 藤木植人, 山冶計画  撮影:徐詠倫

見どころ2:台三線という独特な場所で、文化と歴史を物語る

今回芸術祭は、台三線エリアの狩猟のための山道、開拓、貿易、軍事など歴史的記憶の伝承を目指し、さまざまな特徴的な空間に作品を展示しています。苗栗(ミャオリー)公館(ゴングァン)にある​​台湾中油(CPC)の施設「出磺坑(チュファンコン)」は清の時代に原油採掘が始まったアジア最初の油井で、台三線の樟脳産業を語る上で欠かすことができません。また苗栗(ミャオリー)南庄(ナンジュアン)南埔小学校の隣には、日本統治時代の校長が暮らしていた日本式宿舎があります。記憶劇場『橋を架ける』となっており多様な民族の融和問題を考えさせられます。竹東(ジュードン)の長春医院や213年の歴史がある惠昌宮(フイチャンゴン)、北埔(ベイプー)の邸宅など、多くの歴史的建造物ともコラボレーションしています。

台湾中油(CPC)「出磺坑(チュファンコン)」全景図。キャプチャー ©️客家公共伝播基金会「瞰見客庄」、ロマンチック台三線芸術祭
①      B-A26|苗栗(ミャオリー)南庄(ナンジュアン)南埔小学校日本式宿舎|張幼欣『橋を架ける』2023
畳縁にタイヤル族の伝統的な麻織物を使用した畳と、クールで染めた座布団を展示。現地の音を聞くことができる記憶劇場となっています。南庄郷の三つの集落が互いの文化、生命、伝承への理解を深め、交流し共生してきた過程が伝わります。©️ロマンチック台三線芸術祭, 藤木植人, 山冶計画  撮影:徐詠倫
①      B-A35|苗栗(ミャオリー)公館(ゴングァン)客家(ハッカ)文学ガーデン| ウクライナのアーティスト ジャンナ.カディロワ 『パリャヌィツャ』 2023
作者は戦火を逃れて故郷キーウからウクライナ西部の山間部の村に避難し、川で拾った石で毎日食べていたパンのオブジェを制作しました。以前の暮らしが戻るよう願いを込めた創作でもありました。©️ロマンチック台三線芸術祭, 藤木植人, 山冶計画  撮影:徐詠倫

みどころ3:現地住民と新しい客家生活を共創する

客家の人々の生活環境は以前とは異なり、集落文化は失われつつあります。どのようなデザインを通じて、人と環境の関係を再構築できるのでしょうか。歴史や文化の記憶を現代の客家生活に反映できるのでしょうか。デザイン導入プロジェクトキュレーターチームであるHarvest Ideationは、地元コミュニティと深く関わり、コミュニケーションやフィールドワークを通じて、現地のコミュニティに残された記憶、信念、生活を探求しました。そして現地住民の協力のもと共同洗濯場の空間リデザイン『曉江亭 Laundry Co-op』や、客家の人々が信仰する客家三山國王廟(お寺)と共に参拝エリアや供物台を改修した『客家廟の読み解き方』などを作り上げました。また地元の年配の方々が経営する『Black Humor|Let’s Jam in GUANXI』は、地元特産品である仙草をテーマにした斬新なカフェです。キュレーターチームはこれらを通じ、客家の生活課題に対する革新的な解決策を見出し、新たな未来を築きました。

A-D10|新竹(シンジュー)竹東(ジュードン)惠昌寺|吾然文化 ╳ 無制設計 『客家廟の読み解き方』2023年
惠昌寺のディスプレイや参拝ルート表示を増やし、小さな博物館として生まれ変わりました。竹東に住む客家の人々の100年以上にわたる敬虔さが見て取れます。©️ロマンチック台三線芸術祭
A-D12|新竹(シンジュー)竹東(ジュードン)東寧橋旁|無氏製作╳同心円製作╳逐歩東行 『曉江亭 Laundry Co-op』
「洗衫坑(Laundry Pool)」とは、客家の人々が灌漑用水路を利用して作った屋外型の共同洗濯場です。洗う・信仰・交流が交差する重要な場所です。©️ロマンチック台三線芸術祭
A-D04|新竹(シンジュー)関西(グァンシー)|googoods design╳Keya Jam╳甫月『Black Humor|Let’s Jam in GUANXI』
真っ黒な仙草ゼリーといったミステリアスな食の要素を取り入れ、コミカルなデザインアプローチで客家集落の既存のイメージを覆し、地元の年配者が経営する小さなお店を作りあげました。訪れる人を客家のスローライフに誘います。©️ロマンチック台三線芸術祭

芸術祭限定の食やお土産品も見どころ! >

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