【台湾グルメ紀行】#14 台北林森北路の熱炒『好小子海鮮店』~台北中山區~

林森北路(リンセンベイルー)は台北の中心部、中山エリアにある繁華街。
最寄り駅はMRT中山駅。周辺にはビジネスホテルから5つ星ホテルまで、宿泊施設も多いエリアなので、観光で台北を訪れたときにこの辺りを歩く日本人は少なくない。
「好小子海鮮(ハオシャオズハイシェン)」はそんな林森北路の北側に位置し、そのまままっすぐ進んでいくと、晴光市場や雙城街夜市などで賑わうMRT中山國小駅へと辿り着く。
昔ながらのローカルな店が多く、古いガイドブックに載っているような、多くの日本人がイメージするであろう台湾っぽさがあり、アジアのちょっと怪しげな繁華街の雰囲気が漂う。いい意味でフォトジェニックな場所なのだ。
メインストリートに面する好小子海鮮もまた、夜は店名のネオンが輝き、この街にしっくり馴染みすぎている外観だけでも、すでにぐっとくるものがある。

台北で働く友人と会おうということになり、ちょうど滞在先からも近かったここを指定させてもらった。
店頭に魚介がずらりと並ぶ、台湾式居酒屋の海鮮熱炒。
通りがかる度に一度訪れてみたいと思っていた。
店内はそこまで広くはないが、思っていたよりも綺麗で2階席もある。
なかなか雰囲気のある店内。円卓テーブルもあり、ちょうど仕事帰りの会社員たちが飲み会を開いていた。


メニューはないので店頭でその日ある素材を見ながら、店員さんに直接注文をする。
ずらり並ぶ魚介類。時々野菜、横の方には鶏もある。


自分も友人も、見てわかるものは限られているが、それなりに食べたいものを選んで伝える。
調理法も本来、焼く・炒める・蒸すなど選ぶ必要があるが、そこはほぼお任せで。
値段がない分、合計金額がどのくらいになっているのか若干不安ではあるが、とりあえずお腹が空いていたので、2人のわりに結構な量を注文した。
まあ、食べきれない時はそれなりに教えてくれるはずなのでなんとかなるだろう。
熱炒なので、ビールは冷蔵ケースから自分で持ってくる。
18天があった。
18天は台湾ビールのメーカー臺灣菸酒が製造する台湾ビールの1種で、賞味期限が製造から18日間というのがウリ。フレッシュな味わいで、ただでさえ飲みやすい台湾ビールなのに、よりグビグビ飲める気がする。
乾杯を終えるとまずやってきたのが筍サラダ。

訪れたのは8月なので、そろそろ旬が終わるころ。出回っているうちは食べておきたい、密かな台湾美食のひとつだ。えぐみが全くなく、とうもろこしのような甘さを感じる。
普段は決して好んで食べることはない台湾の甘いマヨネーズとの相性が抜群で、カロリーなんかは気にせずにこのときばかりは甘いマヨネーズを摂取する。ないとものたりない口になってしまったのだ。
次に届いたのはマグロの刺身。
色を見てわかる通り、新鮮で美味。

台湾はどこででもこの緑の練りワサビがたっぷりと添えられている。
こちらもあればつい頼んでしまう水蓮菜。
クセがなくシャキシャキの食感がやみつきになる。主に台湾の南部で栽培され、名前の通り水の中で育つ。こうした炒め物や火鍋の具材でもよく登場する。

アサリの炒め物。
ニンニクと台湾バジルの九層塔が効いた、熱炒らしい炒め物。

ビールがすすむ。
エビの塩焼き。
身が大きくて食べ応えあり。

甘くて美味。そしてエビ釣りに行きたくなるなど。

そして最後の一品はアスパラの炒め物。塩味ベースのあっさり系。

ネギ、にんじん、しいたけと具沢山なのも嬉しい。
その後、店からのサービスとのことでスイカを出してもらった。
2人だったこともあり、結局ビールは2本ほど。
お会計は1人1000元越えだったので、一般的な熱炒に比べると高い印象を持ったが、この立地で、なによりどれもが美味しかったので、非常に満足した。
選んだメニューもあっさり系が多かったこともあるが、炒め物も油っぽさもなく、箸が止まらなくなるほど。
はじめは、平日の20時に予約して、2階席に到着するとすでに宴もたけなわな会社員グループの中に悪酔いしている人がいて、結構なというか、かなりの煩さ。
店選びを失敗したか、と思ったが、届く料理の美味しさや、スタッフの感じの良さ、悪酔い会社員もそのうちいなくなったので、その後はようやくゆっくり話が出来た。
どうやらお酒の持ち込みは無料でできるようなので、今度は好みのお酒を持ち込んで、再びまた、美味しい海鮮料理を堪能したいところである。

住所:台北市中山區林森北路305號
電話:+886225372093
営業時間:16:00~00:30
定休日:日曜日
📍https://maps.app.goo.gl/EqHefonU9SEFhX7h7

