【台湾グルメ紀行】#15 台中ビブグルマン 美味しい小籠包が食べられる『饕之郷李姐的店』~台中西區~

台中で小籠包を食べるとしたらこれまでなら台中駅から近い「沁園春」という感じだったが、台中で安くて美味しい小籠包といえばミシュランビブグルマンも獲得した「饕之郷李姐的店」という話を耳にしたので行ってみることにした。
Googleマップで「饕之郷」と検索するといくつかの店舗が出てきたが、目指すのは向上市場から川を挟んで向こう側にある李姐的店だ。
これまで訪れたことのない場所にあったため、アクセスをどうしようか迷ったが、MRTを利用するのであれば「文心森林公園駅」が最寄りとなるので、友人と待ち合わせ、ランチで訪れた。

地図上では駅からさほど遠くないように見えたが、そこは台中。歩いてみると徒歩で約17分と結構な距離であった。
気温も30℃越えの日だったので到着するまですでに汗だく。バスでももちろん可能だが、土地勘のない場合はタクシーで訪れるのが無難かもしれない。
結論から言うと、饕之郷李姐的店はまさに安くて美味しい小籠包をはじめとした、台湾らしいメニューを気軽に堪能できるグルメな店。店内も地元客で賑わっているのがその証拠だろう。
メニューは記載式で、このピンクの用紙に数量を記入する。
(ちなみに台湾では数字よりも正の字で記入する方が一般的なようだ)

小皿料理の小菜は入口付近に。一部を除いてオール40元とお手頃。

今回のオーダーはこちら。
人数は2名。とりあえ小籠包はマストであとは気になるものをオーダーした。

小籠湯包

熱々が蒸篭で届けられる小籠湯包は大ぶりのものが8個で100元。
名前の通りスープがたっぷり。
千切り生姜もしっかり用意されているので、酢醤油と生姜と一緒に食べる。
思わず笑みがこぼれるような、しっかり味わいのあるバランスのいい小籠包だ。
冷めては美味しさが半減するので、熱々のうちに食べすすめる。
台北ではこの値段でこのクオリティーの小籠包に出会うのはまず難しいだろう。
滷肉飯

美味しいと評判の店に滷肉飯があるとやはり食べてみたくなるものだ。
届いたのはトロトロ系の滷肉が乗ったタイプ。つやつやとした照りのある色合いは食べる前から勝利を確信。トッピングにキュウリとメンマを添えてくるところも粋である。
とろける脂の甘みとクセのない甘辛い味わいは期待を裏切ることはなく、白米もしっかり美味しいところがまた素晴らしい。なんとこちらは40元。
牛肉捲餅

周りで食べている人がいて美味しそうだったので注文してみた牛肉捲餅。
値段は100元なので、小籠包と同じ金額である。
少し厚めの生地に北京ダッグのようにタレを塗り、きゅうりと牛肉を巻いたもの。蛋餅やブリトーよりも生地に厚みがあるので、かなり食べ応えがある。
ひとりであればこれだけで満腹になってしまうかもしれない。
小菜

小菜は茄子にタレをからめた「魚香茄子」と干し豆腐の「涼拌干絲」。
どちらも40元。冷菜なので食事が届くまでつまむのにちょうどいい。
すべてのオーダーが揃うと、レジ打ちした伝票をテーブルに持ってきてくれる。
今回の合計金額は320元。
確かにそこまでの量は頼んでいないけれど、それにしてもである。
1人160元。200元いかないとは……。
鼎泰豊のようなレストラン並みの味わいなのに、サービス料はもちろん不要。
確かに多くの人が絶賛するはずである。
営業時間も11時から21時までと長く、しかも通し営業。近所にあればと心から願うような名店だ。

住所:台中市西區向上路一段353號
電話:+886424739267
営業時間:11:00~21:00
FB:https://www.facebook.com/thetaos.lees

