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【台湾カフェ巡り】#4 「李亭香」伝統菓子とレトロ可愛いカフェ空間~台北迪化街~

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迪化街をMRT大橋頭駅方面へ北へ北へと進んでいくと、最後にフォトスポットでもある「迪化街十連棟」という煉瓦の回廊とその建物が見えてきます。

その少し手前にも、目を引く3階建ての煉瓦造りの美しい建物があるのですが、それが今回訪れた台湾の伝統菓子店でもある「李亭香」の本店です。

李亭香の創立は1895年。
100年以上続く老舗の中華菓子店です。

パイのような中華菓子「平西餅」と亀の形をしたピーナッツ菓子「平安亀」が看板商品。
特に平安亀は縁起ものな上に可愛らしさもあるので贈答品やお土産にもぴったり。

そんなことから密かなファンも多い銘菓。わざわざ足を運んだり、迪化街を訪れた際に立ち寄ったりという方も多いかも知れません。

李亭香は、コロナ禍の2020年に店内をリニューアル。モダンレトロな可愛いカフェが併設されました。外観からも思わず立ち寄りたくなるような、放っておけない雰囲気が漂っています。

店内では、もちろんお菓子も販売していて、パッケージもほんわかとした可愛らしさとお洒落さの塩梅がいい感じ。

箱入りも種類豊富に揃っています。
また、ばら売りもあるので好きなものだけや、気になるものを気軽に購入することもできますよ。

そこまで店内は広くありませんが、併設された喫茶コーナーでは、李亭香自慢のお菓子とドリンクを組み合わせた下午茶(アフタヌーンティー)セットが楽しめます。

下午茶セットは料金が一律150元(2024年2月現在)ととてもお手頃。
お菓子1品にドリンク1杯のセットです。

ドリンクは珈琲または紅茶ですが、単品のドリンクメニューには坪林産の台湾茶もあり、+60元でセットドリンクを台湾茶に変更することができます。

オーダーしたのは亀のお菓子とドリンクのセット「少女亀蜜」。
亀はスタンダードの「平安亀」か、金紙に包まれた「金銭亀」から選べます。

お水が入っているグラスもオリジナルでとても可愛い。

平安亀はピーナッツと水あめで作った、日本のきなこねじりのようなお菓子。なかには黒ゴマが入っていて、ピーナッツと黒ゴマの濃厚な風味が楽しめます。
よりゴージャスな雰囲気の金銭亀は外側は同じくピーナッツですが、中はソフトなミルクヌガー入りまろやかな味わい。

金箔で包まれているのかと思い、ワイルドに半分に割ったら金紙でした(食べられません)。

ミニサイズなので、お茶と一緒にちょっとだけ甘いものが食べたいようなときにも重宝するおやつです。

平日の夕方に訪れたのですが、喫茶にお客さんの姿はなく、ちょうど日が沈みはじめ、迪化街が少しずつライトアップされていくのを眺めながら、貸し切り状態でお茶を楽しむことができました。

なので穴場なのかなとも思いましたが、街が賑わう土日などは混みそう。
Googleマップから席の予約もできるようなので、確実に席の確保をしたいときには予約しておくのが安心かもしれません。

李亭香のお菓子は実は平安亀しか食べたことがなかったので、今回気になるものをいくつか購入してみました。何を食べても美味しく、見た目だけではないレベルの高さに驚きました。いい材料を使っているのがわかる、誠実なお菓子屋さんの味わいです。

手前右側の円形のお菓子はパイナップルケーキ。どれもこれもが上品で誠実さが伝わる味わい。

迪化街本店のほかには、板橋駅にある環球購物中心(グローバルモール)にショップとMRT南京復興駅付近に「秘境喫茶室」という、今回訪れた本店と同じような雰囲気のショップ兼カフェが2023年6月にオープン。

メニューも少し違い、軽食メニューなども提供しています。

現在は5代目が経営を行っているとのことで、お店を訪れると伝統を大切にしながらの進化へのチャレンジ精神や勢いなどをひしひしと感じます。

今後のブランディングにも注目したい迪化街を代表する老舗ブランド。
なにより迪化街散策の際にふらりとお茶が楽しめる素敵なスポットが出来たことが嬉しいです。

李亭香

住所:台北市中山區興安街77號
電話:+886277462200
営業時間:10:00~19:00
HP:https://lee-cake.com
Instagram:@leecake_1895
📍https://maps.app.goo.gl/Ma7WSF2TqB6jyHMJ7

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