波波廚房 Kitchen Swellは台湾南部の恆春にあるリノベカフェ。
1階はカフェ、2階はイタリアンのレストランとして営業しています。
今回は恆春から昼頃戻る予定だったため、午前にカフェを利用。
レストランは11時半開店ですが、カフェは10時から営業しているので、朝から活動した旅の時やコーヒーが飲みたい朝などにもうれしいお店です。
コーヒーに合わせるスイーツも、台湾フルーツを使用したジェラートや台湾食材を使用した焼き菓子など魅力的なものばかり。味もハイレベルで思わずあれこれ食べたくなります。
クッキー缶などもあるので、グルメな方へのお土産にしてもきっと喜ばれるはずです。
アクセスと基本情報
波波廚房 Kitchen Swellは恆春のバス乗り場「恆春轉運站」から徒歩で約4分ほど。
向かいには有名台湾映画「海角七號」のロケ地でもある「阿嘉的家」があります。
波波廚房 Kitchen Swell
住所:屏東縣恆春鎮光明路88號
電話:+88688896575
営業時間:1F波波冷飲室10:00~20:00(咖啡の提供は18:00まで)
2Fレストラン 11:30-14:30 /17:30-20:30
※営業時間は変更になる場合があるので最新情報はFBをご確認ください
FB:https://bit.ly/2rCHi5F
IG:@kitchen_swell
80年以上の歴史ある建物をリノベーション
建物はかなり広々とした贅沢な造り。テーブルもゆったり配置されているので、落ち着いてカフェ時間を楽しめます。
2階へと続く階段も模様入りがレトロモダンなお洒落さがあり印象的。恆春の他の建物でもこの階段は見かけたので、この辺りの建築物の特徴なのかも知れせんね。
所々に置かれたグリーンが気持ちよく、全体的にどこかヨーロッパにあるようなカフェを思わせる洗練された空間です。
屏東素材を使用した絶品スイーツ
入ってすぐのフードケースには焼き菓子が並び、左手ではジェラートを販売しています。
フードケースの中にはスコーンやベーグル、シナモンロールなどが並びます。
中段にあるパウンドケーキや下段にあるジャムやクッキー缶、瓶詰のクッキーなどはお土産にぴったりですね。
丁寧に作られたお菓子だということは並べられた様子をみるだけですぐにわかるものです。
台湾の最南端の街でこんなクオリティのスイーツに出会えるなんて!と嬉しくなりました。
どれもこれもが美味しそうで、全部味わってみたかったのですが、メニュー名を見てどうしても見逃せなかったのが、この「辣菜脯九層塔司康(ラーツァイプージィウツォンタースーカン)」。
辣菜脯は漬物のような辛い干大根、九層塔は台湾バジル、司康はスコーンのことです。
食事系スコーンだとは思うのですが、辣菜脯がスコーンに使われているのをはじめて見ました。個性的な素材の組み合わせがかなり気になります。
オリジナルのクッキー缶はこちら。このあとも移動が続くので購入出来なかったのですが、それがいまでも心残り。改めて写真を見ても心惹かれます。これと台湾産のコーヒーのペアリングはどんな素敵な相乗効果が生まれるんだろう……と想像しただけでたまらないものがあります。
クッキーは
・フルール・ド・セルチョコレートクッキー
・ガレットブルトンヌ
・塩漬けレモンのクッキー
・パルミジャーノ・レッジャーノとブラックペッパーのクッキー
・フロランタン
を組み合わせているそうで、塩レモンはもちろん屏東産のレモンを使用。
メニューをじっくり見返してみると、どうやら店内メニューでもこのクッキーをいただけるよう。あぁ、なぜ気づかなかったのか……!
お土産を買う前に単品で試してみるのもいいかもしれませんね。
個性派スコーンと屏東枋山産のマンゴージェラート
今回は地元に住む台湾人のお友達と一緒に来店。
この後もカフェ巡りをする予定だったので、あまり満腹になるわけにはいかず……、ドリンクとスコーン、そしてジェラートをオーダーしました。
【写真1枚目】
・辣菜脯九層塔司康(干大根&台湾バジルのスコーン)55元
・檸檬優格司康(レモンとヨーグルトのスコーン)55元
・咖啡拿鐵(カフェラテ)130元
【写真2枚目】
・屏東枋山芒果(屏東枋山産マンゴー)
・玫瑰荔枝覆盆子(ローズ&ライチ&フランボワーズ)
ジェラートはシングル70元、ダブル100元
気になっていた干大根と台湾バジルのスコーンはチーズの味が効いていて、塩気のバランスがちょうどよく、干し大根の匂いなどは全然気になりません。小さくカットされた大根の歯ごたえと、台湾バジルのハーブ感がアクセントになって美味しい!
初めての味でしたが、ちょっとイタリアンっぽくもあり、ワインに合わせたくなる感じでした。とても気に入ったので、これも買って帰りたかったのですが、しばしホテルでの滞在が続くので泣く泣く断念。そのくらい気に入ったのでした。
レモンとヨーグルトのスコーンはこれはもう間違いのない味です。
爽やかで、おやつだけではなく朝食用にしてもよさそう。
そして、ジェラート! こちらもかなり絶品。暑い日にはまた食べたいなーと何度も思い出したほどです。マンゴージェラートに使用されているマンゴーの生産地「枋山」は高雄からリムジンバスに乗車して恆春まで向かう途中にあり、バスからもマンゴーの木はあちこちで見ることが出来ました。
たわわに実るマンゴーはひとつひとつ白い紙に包まれて育てられいます。日本はもちろんですが、台湾でも北部にいるとマンゴー農園を目にすることはないため、まさに南部だからこそ出会える光景。
そうやって、大切に育てられている様子を目にしてきたばかりだったので、こちらでいただいたマンゴージェラートはより美味しく感じられました。濃厚でマンゴーそのものを食べているかのような贅沢な味わいが堪能できます。
また、ローズとライチとフランボワーズのジェラートも、とても香り高く、上品な味わい。ローズもまた、屏東産の有機のローズを使用してるそう。
最後に
恆春らしい穏やかな空気を感じられるだけではなく、フードハイレベルというかなりの特別感を味わえるカフェでした。
その他にもジェラートは「パッションフルーツ」&烏龍茶や香港スイーツの「楊枝甘露」など気になるメニューばかりが並んでいて、このカフェに通うために恆春にしばらく滞在するのもいいかも知れないと考えてしまうほど。
2階のレストランも非常に気になるところです。